魔理沙「おーい、霊夢ー。いるかー」
  霊夢 「何よ、この忙しい時に」
  魔理沙「いやー、参っちゃってさ。ってお前もか」

 魔理沙は霊夢の小指から伸びる赤い糸と自分の小指を交互に見て、それが『異変』であることに気づいた。
 糸を頼りに遅れてやってきたアリスが状況を説明する。

  アリス「森で魔法茸を取ってたら変な駒みたいなのが落ちてたの」
  魔理沙「麻雀牌だぜ」
  アリス「そう、そんな名前」
  霊夢 「私も麻雀牌を触ったわ。いつの間に結び付けられてたと思ったら、その時だったのね」

 霊夢は効力を発揮しなかった札を糸から剥がし、もう一度ため息を付いた。
 とりあえず手元に一つだけあるこの麻雀牌を全て集めれば何か分かるかもしれないが、それには136もの牌を集めなければいけない。魔理沙が持っているであろう物を入れて、残り134牌である。
 霊夢は早期解決を半ばあきらめて、如何にして紫を買出しに付き合わせるか考え始めた。
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